Chrome Enterprise Premium
ブラウザを「情報の出入り口」として守る。
VPN に頼らないゼロトラストを、設計から定着まで
「Google Workspace の DLP だけでは、生成 AI や他社 SaaS への持ち出しが止められない」「VPN・SASE を入れずにゼロトラストを実現したい」。Chrome Enterprise Premium の要否判定・ポリシー設計・段階展開・定着支援を、Google Workspace とゼロトラスト設計の実績があるチームがまとめて担います。
無料相談・要否診断を申し込む →こんなお悩みはありませんか
- Google ドライブの外部共有は禁止できているが、画面のテキストを ChatGPT や個人チャットに貼り付ける行為は止められていない
- 業務委託者・派遣スタッフが私物 PC から業務 SaaS に接続しており、端末の状態を把握できない
- 在宅勤務のために VPN を増強し続けているが、同時接続の上限・遅延・更新作業が負担
- 個人情報を扱う SaaS 画面の印刷・スクリーンショットが自由で、規程だけで抑えている
- 自治体の三層分離と Google Workspace の使い勝手を両立させたい
- Chrome Enterprise Core と Premium の違い、購入方法、割り当て方がわからない
Chrome Enterprise Premium とは
Chrome ブラウザに、ブラウザレベルのデータ損失防止(DLP)・リアルタイム脅威保護・URL フィルタリング・デバイス信頼シグナルによるアクセス制御を追加する Google Cloud のセキュリティソリューションです。エージェント不要・ネットワーク環境に依存せず、Google 管理コンソールで一元管理できます。
| 構成要素 | 費用 | 概要 |
|---|---|---|
| Chrome ブラウザ | 無償 | セーフブラウジング、サンドボックス隔離、ゼロデイ修正など既定の多層セキュリティ |
| Chrome Enterprise Core | 無償 | マルチ OS 上のブラウザを一元管理。300 超のポリシー、拡張機能・更新の制御、レポーティング |
| Chrome Enterprise Premium | 約 $6/ユーザー/月 | Core に加え、DLP(コピペ・印刷・アップロード制御)、脅威保護、URL フィルタ、コンテキストアウェアアクセス、リスク可視化 |
| ChromeOS(CEU) | 端末+管理ライセンス | EPP・EDR 組込済み、キッティング不要の端末基盤 |
料金は公開情報に基づく目安です。無料トライアルがあります。
Google Workspace との補完関係
Google Workspace は「データの置き場所」を守り、Chrome Enterprise Premium は「データの出入り口=ブラウザ」を守ります。
| 機能 | Google Workspace | Chrome Enterprise Premium で補完されること |
|---|---|---|
| 保護対象 | 主に Google アプリ内のデータ | ブラウザ上で行うすべての活動(他社 SaaS・社内 Web アプリ・一般 Web) |
| DLP | ドライブの外部共有・メール送信の制限 | コピペ、印刷、スクリーンショット、他社 SaaS・生成 AI へのアップロード/貼り付けの制御・監査 |
| 脅威対策 | Gmail 添付ファイルの検知 | Web ダウンロードのディープスキャン、フィッシング URL のリアルタイム遮断 |
| アクセス制御 | Google アプリへのコンテキストアウェアアクセス | ブラウザ状態を条件に追加。IAP 連携で他社 SaaS・社内 Web システムにも適用 |
導入が必要になる5つの場面
生成 AI・他社 SaaS への情報持ち出しを止めたい
ChatGPT 等への機密テキストの貼り付け、個人の Box・Slack・LINE へのアップロードなど、Google Workspace の外側で起きる持ち出しを制御・監査したい。
VPN・SASE を入れずにゼロトラストを実現したい
在宅・移動中・拠点からの SaaS/社内 Web アプリ利用を、ネットワーク製品を積み上げずにブラウザの信頼性で制御したい。
BYOD・委託先・派遣の端末を安全に業務利用させたい
会社支給でない端末からのアクセスを、管理されたブラウザ・プロファイルのみに限定し、データを端末に残さない。
印刷・スクリーンショット・画面共有を統制したい
個人情報・機密資料を扱う画面で印刷・キャプチャ・共有を禁止し、透かしと証跡で内部不正を抑止したい。
自治体の三層分離と Google Workspace を両立したい
ブラウザ主体のアクセス制御とアプリ仮想配信を組み合わせ、1台の端末で安全に業務系と Google Workspace を使いたい。
1つでも該当すれば Premium の検討対象です。該当しない場合は無償の Core によるブラウザ管理で十分なケースが多く、その場合はそのようにご案内します。
具体的なユースケース
全社|生成 AI 利用のガバナンス
現状: 生成 AI を業務で使いたいが、顧客情報や機密文書を入力されるリスクがあり、全面禁止か黙認かの二択になっている。
設定・連携対象: URL カテゴリ「生成 AI」、承認済み生成 AI の URL、DLP 検出項目(個人情報・機密ラベル)。
Premium での制御: 未承認の生成 AI サイトへの機密テキスト貼り付けを検知して警告・ブロックし、承認済みサービスへ誘導。承認済みサービスは利用を許可し、証跡を監査ログに記録。
想定効果: 生成 AI を「禁止」ではなく「安全に使う」運用に転換。持ち出しの実態が可視化され、規程の実効性を担保。
管理部門|委託先・BYOD 端末からの安全なアクセス
現状: 業務委託者や派遣スタッフが私物 PC から業務 SaaS に接続しており、端末の状態を把握できない。PC 貸与はコスト・管理負荷が大きい。
設定・連携対象: 管理対象 Chrome プロファイル、デバイス信頼シグナル、コンテキストアウェアアクセスのルール。
Premium での制御: 私物端末でも管理された Chrome プロファイルからのみ業務 SaaS へのアクセスを許可。プロファイル内ではダウンロード・印刷・コピペを禁止し、ログアウト時にデータを消去。管理外ブラウザからは遮断。
想定効果: PC 貸与なしで委託先の業務参画を安全化。キッティングと回収の負荷を削減。
情シス|脱 VPN・社内 Web アプリへのゼロトラストアクセス
現状: 在宅勤務のために VPN 装置を増強してきたが、同時接続の上限・遅延・更新作業が負担。社内 Web アプリはネットワーク境界でしか守れていない。
設定・連携対象: 社内 Web アプリ、Identity-Aware Proxy、IdP。
Premium での制御: 社内 Web アプリを IAP 経由で公開し、「管理されたブラウザ・信頼された端末・認証済みユーザー」の条件を満たす場合のみアクセス許可。条件を満たさないアクセスはブロック。
想定効果: VPN 依存からの段階的脱却。アクセス制御をアプリ単位・ユーザー単位に細分化。
自治体|三層分離下での業務端末統合
現状: LGWAN 系・インターネット系で端末や VDI を分けており、職員は2台持ち。端末更新と VDI 維持のコストが膨らんでいる。
設定・連携対象: ChromeOS 端末、Google Workspace、アプリ仮想配信経由の LGWAN 系業務アプリ。
Premium での制御: 1台の ChromeOS 端末から Google Workspace とブラウザ配信された LGWAN 系アプリに接続。系ごとに DLP(コピペ・印刷・スクリーンショット禁止、透かし)とアクセス条件を分け、系間のデータ移動をブラウザで統制。
想定効果: 端末1台化と VDI 縮小による TCO 削減。キッティング不要で更新負荷も軽減。
士業・金融|個人情報画面の印刷・キャプチャ統制
現状: 顧客の個人情報や財務データを扱う SaaS 画面の印刷・スクリーンショットが自由で、内部不正・誤送付のリスクを規程だけで抑えている。
設定・連携対象: 対象 SaaS の URL、DLP 検出項目(マイナンバー・口座番号等)、透かし設定、SIEM 連携。
Premium での制御: 対象 URL で印刷・スクリーンショット・画面共有をブロックし、閲覧画面にユーザー ID・時刻の透かしを表示。機密データのアップロード・ダウンロードは検査してブロックし、証跡を保存。
想定効果: 技術的統制で規程を裏付け、ISMS・P マーク等の監査への説明が容易に。内部不正の抑止と追跡が可能。
M&A・複数拠点|統合前のブラウザ統制
現状: 買収先や海外拠点の PC は OS・管理ツールがバラバラで、統合まで数か月かかる。その間、拡張機能や古いブラウザによるリスクが放置されている。
設定・連携対象: 各拠点の Chrome、Chrome Enterprise Core、拡張機能・更新ポリシー。
Premium での制御: 端末管理の統合を待たず、Core でブラウザだけを先に登録し、拡張機能の承認制・バージョン固定・URL フィルタを適用。機密性の高い業務には Premium の DLP と信頼シグナルを先行適用。
想定効果: Day1 からブラウザ層で最低限の統制を確保。端末・ID 統合の完了を待たずにリスクを低減。
自力導入でつまずく5つの壁
| 壁 | 何が起きるか |
|---|---|
| ライセンス・登録 | Premium は Google Cloud コンソールで登録し、Google 管理コンソールで割り当て。ブラウザ側の登録トークン配布も必要 |
| DLP ルール設計 | 検出項目と対象 URL の絞り込みが甘いと、正当な業務まで阻害。監査モードでの検証期間が必須 |
| デバイス信頼シグナル | 条件を厳しくしすぎると誰もアクセスできない。管理対象外端末(BYOD)の扱いの方針が必要 |
| IAP・IdP 連携 | 社内 Web アプリへの適用には、Identity-Aware Proxy の構成と既存アプリの公開方式の見直しが伴う |
| 定着・運用 | 警告文言、例外申請の導線、リスクイベントのレビュー体制がないと、現場が抜け道を探し始める |
機能を有効化するのは簡単です。難しいのは「止めるべきもの」の定義と、止めても業務が回る段階展開です。
サービス内容
| # | メニュー | 内容 | 期間 | 価格(税抜) |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 無料相談・要否診断 | 現状ヒアリング、Core/Premium/IAP 連携の判定、概算費用 | 1回 | 無料 |
| 1 | アセスメント&ポリシー設計 | 持ち出し経路の棚卸し、DLP 検出項目・対象 URL の定義、アクセス条件設計、段階展開計画 | 3週 | 50万円〜 |
| 2 | 導入構築(標準構成) | Core ブラウザ登録、Premium ライセンス割当、DLP・URL フィルタ・コンテキストアウェアアクセス設定、監査→警告→ブロックの段階展開 | 3〜4週 | 70万円〜 |
| 2' | 導入構築(拡張構成) | 標準構成+IAP 連携による社内 Web アプリ保護、IdP/EDR/SIEM 連携、ChromeOS 端末ポリシー、アプリ仮想配信との統合 | 6〜8週 | 150万円〜 |
| 3 | ガイドライン・研修 | ブラウザ利用ガイドライン、例外申請フロー、警告文言設計、管理者・一般向け研修 | 2週 | 30万円〜 |
| 4 | 定着・運用支援 | リスクイベントレビュー、ルール改善、月次レポート、仕様変更追従 | 月次 | 10万円〜/月 |
ライセンス費用は別途。期間・価格は標準的な構成での目安で、規模と要件に応じて個別にお見積りします。
推奨パッケージ
Phase 1+2+3
Google Workspace 利用中の組織向け。生成 AI・他社 SaaS への持ち出し制御と URL フィルタから始め、監査→警告→ブロックの段階展開で約2か月。
Phase 1+2'+3
社内 Web アプリ・VPN 代替・自治体三層分離を含む組織向け。IAP 連携、IdP/EDR/SIEM 連携、ChromeOS 端末ポリシー、アプリ仮想配信との統合設計を含み約3か月。
導入の流れ(標準2〜3か月)
無料相談・要否判定
現状をお聞きし、Core/Premium/IAP 連携の要否を即日回答します。
アセスメント&ポリシー設計
持ち出し経路の棚卸し、DLP 要件・アクセス条件の定義を行います。
Core 登録・ブラウザ管理
拡張機能・更新の統制を先行して適用します。
Premium 導入・監査モード
無料トライアル期間を活用し、実際の持ち出し件数と誤検知を測定します。
警告モード→ブロック移行
業務影響を確認しながら統制を強化します。
ガイドライン・研修、全社展開・定着支援
利用ガイドラインと研修を実施し、リスクイベント対応を月額で継続します。
BTNコンサルティングが選ばれる理由
ゼロトラスト設計の実績
中央省庁を含むゼロトラスト基盤の設計構築、セキュリティ戦略策定・監査の経験。ブラウザ主体ゼロトラストを既存統制と矛盾なく設計します。
Google Workspace 導入の実績
自治体・企業の Google Workspace 大規模移行を多数支援。GWS 標準の DLP・コンテキストアウェアアクセスと Premium の役割分担を最適化します。
自治体の制約を理解
三層分離・ガイドライン準拠を前提に、ChromeOS・アプリ仮想配信との組み合わせまで含めた運用モデルを提案します。
セキュリティと IT 運用を一体で支援
情シス365(IT 運用支援)と同一チームで提供。導入で露出する ID・端末・ネットワークの課題まで解決し、月額でリスクイベント対応を継続します。
関連コラム
よくある質問
Google Workspace の DLP があれば Premium は不要ですか。
Google Workspace の DLP はドライブ・Gmail 内のデータの共有・送信を制限するものです。画面上のテキストのコピペ、印刷、他社 SaaS・生成 AI へのアップロードはブラウザ側の制御が必要で、そこが Premium の役割です。
Core(無償)だけで十分なケースはありますか。
あります。拡張機能・更新の統制やレポーティングが目的なら Core で足ります。持ち出し制御・脅威保護・アクセス条件が必要になった時点で Premium を追加できます。
VPN を完全に廃止できますか。
業務が SaaS・Web アプリ中心であれば、IAP 連携により VPN なしで社内 Web アプリへアクセスできます。ネイティブアプリやオンプレミスの業務システムが残る場合は、アプリ仮想配信との組み合わせや段階的な移行を設計します。
Google Workspace 以外の SaaS(Microsoft 365、Salesforce 等)も対象になりますか。
対象です。ブラウザ経由でアクセスする SaaS であれば、DLP・URL フィルタ・アクセス制御を適用できます。
いきなりブロックすると業務が止まりませんか。
監査モード、警告モード、ブロックの段階展開を標準としています。監査モードで実際の件数と誤検知を測定してから移行します。
まずは無料相談・要否診断から
現状をお聞かせいただければ、Core/Premium/IAP 連携の要否をその場で回答します。