この記事の結論

Autopilotにより、PC展開のキッティング工数を90%以上削減できます。

Autopilotとは

Windows Autopilotは、新しいPCを箱から出してインターネットに接続するだけで、自動的に企業の設定・アプリ・ポリシーが適用されるゼロタッチプロビジョニング技術です。

従来キッティングとの比較

項目従来キッティングAutopilot
所要時間2〜4時間/台30分〜1時間/台(自動)
IT部門の作業1台ずつ手動設定プロファイル設定のみ(初回のみ)
場所IT部門のオフィスどこでも(ユーザーの自宅OK)
イメージ管理マスターイメージの維持が必要不要(Windows標準イメージ使用)
関連サービス

Microsoft 365の設計・移行・運用は、ライセンス構成とセキュリティ設定の組み合わせで運用負荷が大きく変わります。設定の妥当性から見直すご支援が可能です。

Intune 運用支援 を見る →

前提条件

  • Entra ID参加(またはハイブリッド参加)
  • Microsoft Intune登録
  • Windows 11 Pro/Enterprise
  • ハードウェアベンダーによるデバイスID登録(またはCSVインポート)

設定手順

  1. デバイスID登録:ベンダーまたはCSVでIntuneに登録
  2. 展開プロファイル作成:Intune管理センターで設定
  3. アプリ割り当て:必要なアプリをグループに割り当て
  4. テスト展開:1〜2台で動作確認
  5. 本番展開:ユーザーにPCを直送

展開モードの選び方

Autopilotには複数の展開モードがあり、誰がどこでセットアップを完了させるかで選びます。

モード概要向いているケース
ユーザードリブン利用者がサインインするとセットアップが進む個人に割り当てる標準的な業務PC
Self-deploying利用者のサインインなしでセットアップが完了する共用PC、キオスク端末、会議室端末
Pre-provisioning時間のかかる処理をベンダー側や情シス側で先に済ませ、利用者は短時間で使い始められるアプリが多く初回セットアップが長い環境

迷ったらユーザードリブンで始めてください。共用端末が出てきた段階でSelf-deployingを追加し、セットアップ時間が長すぎるという声が出たらPre-provisioningを検討する、という順序が現実的です。

つまずきやすいポイント

症状原因対処
プロファイルが適用されないハードウェアハッシュが登録されていない、またはグループへの割り当てが未反映Intuneでデバイスの登録状態とグループメンバーシップを確認する
セットアップが途中で止まる登録状態ページ(ESP)で必須アプリのインストールが完了しないESPのブロックアプリを最小限にし、タイムアウト値を延ばす
Wi-Fiにつながらず開始できない初回起動時にネットワークがないプロビジョニングパッケージでWi-Fi設定を事前投入するか、有線で実施する
ライセンスが割り当たらないグループベースライセンスの処理エラーEntra IDのライセンス処理エラーを確認し、割り当て先グループを見直す

とくに多いのが登録状態ページのタイムアウトです。初回セットアップで配布するアプリは必要最小限に絞り、残りはサインイン後に非同期で配布すると安定します。

BTNコンサルティングの支援

Autopilot環境の構築からベンダー連携まで支援します。

よくある質問

Windows Autopilotとは何ですか?

新しいPCを箱から出してインターネットに接続するだけで、自動的に企業の設定・アプリ・ポリシーが適用されるゼロタッチプロビジョニング技術です。マスターイメージの作成・維持が不要になります。

キッティング工数はどのくらい減りますか?

従来のキッティングが1台あたり2〜4時間かかるのに対し、Autopilotでは30分〜1時間で自動完了します。IT部門の作業は初回のプロファイル設定のみで、1台ずつ手動設定する必要がなくなります。

導入に必要な前提条件は何ですか?

Entra ID参加(またはハイブリッド参加)、Microsoft Intuneへの登録、Windows 11 Pro/Enterpriseの3つが前提です。

リモートワークのPCにも使えますか?

使えます。従来のキッティングはIT部門のオフィスで作業する必要がありましたが、Autopilotはユーザーの自宅を含めどこでも展開できます。

まとめ

Autopilotにより、PC展開のキッティング工数を90%以上削減できます。