Microsoft 365の主要プラン一覧
Microsoft 365は中小企業向けの「Business」シリーズと、大企業向けの「Enterprise」シリーズに分かれています。中小企業(300名以下)が検討すべき主要プランは以下の4つです。
| プラン | 月額(税別/1ユーザー) | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Business Basic | 899円 | Web版Office+Teams+1TB OneDrive。デスクトップアプリなし |
| Business Standard | 1,874円 | Basic+デスクトップ版Office。最も人気のプラン |
| Business Premium | 3,298円 | Standard+高度なセキュリティ(Intune, Defender, Entra ID P1) |
| E3 | 5,059円 | 300名超対応。Premium相当+コンプライアンス+高度な管理機能 |
※価格は2026年2月時点の参考価格です。最新の料金はMicrosoft公式サイトをご確認ください。
機能比較:何がどう違うのか
Officeアプリケーション
Business Basicにはデスクトップ版のWordやExcelが含まれません。Web版(ブラウザ版)のみの利用となります。日常的にOfficeを使う場合はStandard以上が必要です。逆に、メールとTeamsだけ使えればよいという企業であればBasicで十分です。
セキュリティ機能
プラン選定で最も重要な差が出るのがセキュリティです。
| 機能 | Basic | Standard | Premium | E3 |
|---|---|---|---|---|
| 多要素認証(MFA) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 条件付きアクセス | × | × | ○ | ○ |
| デバイス管理(Intune) | × | × | ○ | ○ |
| エンドポイント保護(Defender for Business) | × | × | ○ | ○ |
| 情報漏洩防止(DLP) | × | × | ○ | ○ |
| メール脅威保護(Safe Links/Attachments) | × | × | ○ | ○ |
BasicとStandardでは、セキュリティ機能はMFAとスパムフィルターのみです。条件付きアクセス、デバイス管理、EDRが必要な場合はPremium以上が必要です。
管理機能
PremiumとE3にはEntra ID P1(旧Azure AD P1)が含まれ、動的グループ、セルフサービスパスワードリセット、条件付きアクセスポリシーなど、IT管理者の業務を大幅に効率化する機能が利用できます。
従業員規模別のおすすめプラン
〜30名:Business Standard
デスクトップ版Officeが使えて、Teams、SharePoint、OneDriveで社内コラボレーションが完結します。セキュリティはMFAを全員に設定し、必要に応じてサードパーティのEDRを追加する形が現実的です。
30〜100名:Business Premium(推奨)
この規模になると、デバイス管理(Intune)と高度なセキュリティが必要になります。社員の入退社が発生するたびにPC設定を手作業で行う負担を考えると、Intuneによる自動キッティングの価値は大きいです。Premiumの追加コストは1人あたり約1,400円/月ですが、IT運用工数の削減効果はそれ以上です。
100名〜:Business Premium または E3
100名を超えると、コンプライアンス要件やより高度な管理機能が必要になるケースが増えます。E3は300名超にも対応しており、eDiscovery、高度な監査ログ、情報バリアなどの機能が追加されます。ただし、300名以下であればPremiumでも十分なケースが多いです。
プラン選定で見落としがちなポイント
① 混在プランは可能
全員を同じプランにする必要はありません。例えば、管理部門はBasic、営業はStandard、IT管理者と役員はPremium——という混在構成が可能です。これにより全体のライセンスコストを最適化できます。
② 年間契約と月間契約の価格差
年間契約(年払い/月払い)にすると、月間契約より約20%安くなります。試用期間を経て継続が決まったら年間契約に切り替えましょう。
③ Copilotの利用にはPremiumまたはE3が有利
Microsoft 365 Copilotを利用する場合、条件付きアクセスやDLPによるデータ保護があるPremium以上のプランが安全です。BasicやStandardでもCopilotは動作しますが、機密情報へのアクセス制御が不十分になるリスクがあります。
プラン変更・移行のコツ
- アップグレードは即日反映 — BasicからStandardへの変更は管理画面から即座に可能。データの移行は不要
- ダウングレードには注意 — PremiumからStandardにダウングレードすると、IntuneのポリシーやDefenderの設定が無効になる。事前にデバイス管理の代替手段を用意
- 試用版の活用 — Premiumは30日間の無料試用が可能。まず5〜10名で試してから全社展開を判断
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まとめ
Microsoft 365のプラン選定は「安いから」ではなく、自社のセキュリティ要件と管理ニーズで判断すべきです。30名以上の企業にはBusiness Premiumを推奨します。Intune、Defender、条件付きアクセスの3点セットは、IT管理の効率化とセキュリティ強化を同時に実現する最もコスパの良い投資です。