Copilot Chatとは

Microsoft Copilot Chat(旧Microsoft 365 Chat / Bing Chat Enterprise)は、Microsoft 365の全商用ライセンスに追加コストなしで含まれるAIチャット機能です。Web版、Teams、Outlook等から利用でき、GPT-4ベースの対話型AIアシスタントとして機能します。

有料アドオンのCopilot for Microsoft 365($30/月)とは別のサービスです。有料版がWord・Excel・PowerPoint内に統合され、M365データに直接アクセスするのに対し、Copilot ChatはWeb検索ベースのAIとして動作します。

💡 名称の整理

Copilot Chat = 全M365商用ライセンスに無料で含まれるAIチャット。
Copilot for Microsoft 365 = $30/月の有料アドオン。Word/Excel/Teams等に統合。
この2つは頻繁に混同されますが、機能範囲が大きく異なります。

2026年に強化された無料機能

機能概要利用制限
Web検索+AIチャットGPT-4ベースの対話。Web情報を参照して回答1日あたりの対話回数制限あり
Copilot PagesAI生成コンテンツの共同編集キャンバスページ数・容量制限あり
Copilot Chat agentsカスタムAIエージェントの作成・利用月間エージェント実行回数制限あり
Teams統合Teamsチャットから直接Copilotを呼び出し基本機能のみ(会議要約は有料版)
画像生成Designer(旧Bing Image Creator)統合1日あたりの生成回数制限あり
ファイルアップロードPDF・Word等をアップロードして要約・分析ファイルサイズ制限あり

無料版 vs 有料版の違い

機能Copilot Chat(無料)Copilot for M365($30/月)
Web検索AIチャット
Copilot Pages○(制限あり)○(無制限)
Copilot agents○(制限あり)○(無制限)
M365データアクセス×○(メール・ファイル・チャット)
Word/Excel/PPT統合×
Teams会議要約×
Outlook要約・返信生成×
Business Chat(横断検索)×

無料版の最大の制約はM365データへのアクセスがない点です。自社のメール、ファイル、チャット履歴を参照した回答はできません。一方、Web情報ベースのリサーチ、ドラフト作成、一般的な質問応答には十分に活用できます。

企業での活用シーン

  • 情報収集・リサーチ:競合分析、技術調査、市場動向の把握。Web検索結果をAIが要約・整理
  • ドラフト文書の作成:メール文面、提案書の構成案、議事録のテンプレート作成
  • 会議の事前準備:議題の背景情報収集、ディスカッションポイントの整理
  • プレゼン構成案の作成:テーマを伝えるとスライドの構成案を提案
  • データの簡易分析:CSVやExcelファイルをアップロードして傾向分析・グラフ提案
  • 翻訳・多言語対応:ビジネスメールの翻訳、多言語ドキュメントの要約

利用にあたっての注意点

  • Commercial Data Protection(CDP):M365商用ライセンスでCopilot Chatを利用する場合、プロンプトと回答はMicrosoftのAIモデル学習に使用されません。ただし、CDPが有効であることを管理センターで確認してください
  • Copilot利用ポリシーの策定:全社員が自由に使い始める前に、利用ガイドラインを策定。「Copilotの出力をそのまま外部に送信しない」「AIの出力は必ずファクトチェックする」等のルールを明文化
  • 機密情報のプロンプト入力禁止:顧客情報、契約金額、人事情報等の機密データをプロンプトに入力しないルールを徹底
⚠️ AI利用ポリシーは必須

Copilot Chatは全社員が即座に使える状態になっています。利用ポリシーなしでの運用はリスクが高いため、最低限「機密情報の入力禁止」「出力のファクトチェック義務」「外部送信前のレビュー」の3点は明文化しましょう。

BTNコンサルティングの支援

Copilot Chat・Copilot for Microsoft 365の活用支援、AI利用ガイドラインの策定、社内研修の実施を支援します。「まずは無料版で試して、効果が見えたら有料版へ」という段階的な導入をサポートします。

まとめ

Copilot Chatは追加コストなしで利用できる強力なAIツールです。有料版と比べてM365データアクセスの制約はありますが、Web検索ベースのリサーチやドラフト作成には十分な機能を備えています。AI利用ポリシーを整備した上で、まずはCopilot Chatから社内のAI活用を始めましょう。