ゼロトラストとは
ゼロトラストは「何も信頼しない、常に検証する」というセキュリティモデルです。従来の境界型防御(社内ネットワーク=安全)ではなく、すべてのアクセスを都度検証します。
中小企業にゼロトラストが必要な理由
- リモートワークの定着でネットワーク境界が曖昧に
- クラウドサービスの利用拡大で社外にデータが分散
- 中小企業こそサイバー攻撃のターゲット(防御が手薄)
- 取引先からのセキュリティ要件の厳格化
ライトプラン(月額10万円〜)
M365 Business Premiumで実現
- MFA(多要素認証)の全ユーザー適用
- 条件付きアクセスの基本ポリシー(場所・デバイスベース)
- Defender for Business(EDR)の有効化
- Intune基本設定(デバイスコンプライアンス)
これだけでゼロトラストの基盤の80%が構築できます。
スタンダードプラン(月額25万円〜)
ライト+追加サービス
- DLP(情報漏洩防止)ポリシーの設定
- Defender for Cloud Apps(CASB)でシャドーIT制御
- Intuneの高度なポリシー(アプリ保護、条件付き起動)
- 秘密度ラベルによるデータ分類と保護
フルプラン(月額50万円〜)
スタンダード+外部SOC
- Microsoft Sentinel(SIEM)によるログ集約・分析
- 外部SOCサービスによる24時間365日監視
- 定期ペネトレーションテスト(年2回)
- インシデント対応訓練(年1回)
M365ライセンス別のゼロトラスト機能
| 機能 | Business Basic | Business Premium | E5 |
|---|---|---|---|
| MFA | ○ | ○ | ○ |
| 条件付きアクセス | × | ○ | ○ |
| Intune | × | ○ | ○ |
| Defender for Business | × | ○ | ○ |
| DLP | × | △ | ○ |
| Sentinel | × | × | ○ |
ゼロトラスト成熟度モデル
| レベル | 状態 | 対応プラン |
|---|---|---|
| 1 | パスワードのみ、境界型防御 | → ライトプランで底上げ |
| 2 | MFA+条件付きアクセス導入済み | → スタンダードで強化 |
| 3 | デバイス管理+DLP導入済み | → フルプランで完成 |
| 4 | SIEM/SOC+定期テスト実施 | → 継続的改善 |
投資対効果の考え方
ランサムウェア被害の平均復旧コストは約4,000万円(中小企業)。ライトプラン(年間120万円)でこのリスクを大幅に低減できると考えれば、セキュリティ投資のROIは極めて高いです。
BTNのゼロトラスト導入支援
情シス365セキュリティパックでは、ゼロトラスト導入をM365環境で実現。アセスメントからポリシー設計、展開、運用までサポートします。
まとめ
ゼロトラストは「オールオアナッシング」ではありません。M365 Business Premiumのライトプランから始めて、段階的に成熟度を上げていくアプローチが中小企業に最適です。