3制度の概要
| 制度 | 運営主体 | 目的 |
| SCS評価制度 | 経産省 | サプライチェーン全体のセキュリティ対策を可視化 |
| ISMS(ISO 27001) | ISO/IEC | 情報セキュリティマネジメントシステムの構築・認証 |
| プライバシーマーク | JIPDEC | 個人情報保護体制の適切性を認証 |
比較表
| 項目 | SCS評価制度(★3) | ISMS | Pマーク |
| 評価方法 | 自己評価 | 第三者認証(審査機関) | 第三者認証(審査機関) |
| 対象 | IT基盤のセキュリティ | 情報セキュリティ全般 | 個人情報保護 |
| 適用範囲 | サプライチェーン取引 | 組織全体または一部 | 事業者全体 |
| 取得費用目安 | 自己評価のため低コスト | 50〜200万円(初回) | 30〜100万円(初回) |
| 取得期間目安 | 1〜3ヶ月 | 6〜12ヶ月 | 6〜12ヶ月 |
| 更新 | 定期的な自己評価 | 年次サーベイランス+3年更新 | 2年更新 |
| 国際標準 | NIST CSF 2.0ベース | ISO 27001(国際規格) | JIS Q 15001(日本規格) |
| 2026年の重要度 | ★★★(取引条件化の動き) | ★★★(定番認証) | ★★(個人情報重視の業種) |
制度間の関係
経産省の中間取りまとめでは、SCS評価制度とISMS適合性評価制度は「相互補完的な制度として両輪で発展」する関係と位置づけられています。
- ISMS取得済み ≠ SCS★3自動取得:ISMSを取得していてもSCS★3の追加対応が必要
- ただし重複する部分は多い:ISMSで実施している管理策の多くはSCS要求事項と重なるため、ISMS取得済み企業は対応負荷が小さい
- Pマークとの関係:Pマークは個人情報保護に特化しており、SCS評価制度のIT基盤セキュリティとは観点が異なる
選び方フローチャート
| 状況 | 推奨 |
| 取引先からセキュリティ対策の証明を求められている | SCS★3(最もスピーディーに対応可能) |
| 情報セキュリティ体制を包括的に整備したい | ISMS(国際標準で信頼性が高い) |
| 個人情報を大量に取り扱う(人材、EC、SaaS等) | Pマーク(個人情報保護の証明として有効) |
| 自動車・製造業のサプライチェーンに属する | SCS★3+自工会ガイドライン |
| すべてに該当する | ISMS+SCS★3(併用が最も効果的) |
まとめ
SCS評価制度はサプライチェーン取引でのセキュリティ証明、ISMSは包括的な情報セキュリティ体制、Pマークは個人情報保護の証明と、それぞれ目的が異なります。2026年の取引環境ではSCS★3が事実上の最低ラインになる可能性が高く、まずSCS★3の準拠から始めることを推奨します。
E
BTNコンサルティング 編集部
株式会社BTNコンサルティング|情シス365 運営
Microsoft 365・Google Workspace導入支援、IT-PMI(M&A後のIT統合)、セキュリティ対策を専門とするITコンサルティング企業。中小企業の「ひとり情シス」を支援し、ITの力で経営課題を解決します。