Intuneとは
Microsoft Intuneは、クラウドベースのデバイス管理(MDM)・モバイルアプリケーション管理(MAM)サービスです。Windows PC、Mac、iOS、Androidデバイスを一元管理し、セキュリティポリシーの強制やアプリ配布を行えます。
なぜデバイス管理が必要か
- リモートワーク・BYODの普及により、社外からのアクセスが増加
- 端末の紛失・盗難時にリモートワイプで情報漏洩を防止
- OSやアプリのアップデート管理を自動化し脆弱性を低減
- 統一基準群・ISMS等が求めるデバイスセキュリティ対策への対応
対象プランと前提条件
| プラン | Intune利用 | Autopilot | 条件付きアクセス |
|---|---|---|---|
| Microsoft 365 Business Premium | ✅ | ✅ | ✅ |
| Microsoft 365 E3/E5 | ✅ | ✅ | ✅ |
| Intune Plan 1(単体) | ✅ | ✅ | Entra ID P1が別途必要 |
導入5ステップ
| Step | 内容 | 所要時間目安 |
|---|---|---|
| 1. MDM Authority設定 | IntueをMDM管理機関として設定 | 30分 |
| 2. デバイス登録設定 | Windows/iOS/Android/Macの自動登録を構成 | 1〜2時間 |
| 3. コンプライアンスポリシー作成 | デバイスが満たすべきセキュリティ要件を定義 | 2〜4時間 |
| 4. 構成プロファイル作成 | Wi-Fi、VPN、BitLocker、Windows Update等の設定を配布 | 4〜8時間 |
| 5. 条件付きアクセスとの連携 | 非準拠デバイスからのアクセスをブロック | 1〜2時間 |
コンプライアンスポリシー設計
コンプライアンスポリシーは「デバイスが満たすべき最低限のセキュリティ条件」を定義し、条件を満たさないデバイスを「非準拠」としてマークします。
| 設定項目 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
| OSバージョン(最小) | Windows 11 23H2以上 | サポート切れOSの排除 |
| BitLocker暗号化 | 必須 | 端末紛失時のデータ保護 |
| ファイアウォール | 有効必須 | 基本的なネットワーク防御 |
| ウイルス対策 | 有効・最新定義必須 | マルウェア防御 |
| パスワード要件 | 8文字以上、英数記号混在 | 基本的な認証強度 |
構成プロファイルの設定例
- BitLocker:システムドライブの暗号化を強制、回復キーをEntra IDに保存
- Windows Update:品質更新プログラムの自動インストール(延期日数の設定可)
- Wi-Fi:社内Wi-Fiの接続プロファイルを自動配布
- Edge設定:既定のブラウザ設定、拡張機能の制限
- OneDrive:既知のフォルダー移動(デスクトップ/ドキュメント/写真)を強制
Windows Autopilotとの連携
Windows Autopilotを利用すれば、PCを社員に直送し、電源を入れてサインインするだけでIntuneポリシーが自動適用される「ゼロタッチプロビジョニング」が実現します。IT部門が1台ずつキッティングする作業から解放されます。
条件付きアクセスとの組み合わせ
IntuneのコンプライアンスポリシーとEntra IDの条件付きアクセスを組み合わせることで、「準拠デバイスからのみM365にアクセス可能」というゼロトラストの核となる制御を実現します。
BTNコンサルティングの支援
Intuneの設計・導入・ポリシー設定を一括で支援します。Autopilotの構成、条件付きアクセスの設計、既存PCの段階的な登録移行まで対応します。
まとめ
Intuneはクラウドベースのデバイス管理基盤であり、コンプライアンスポリシー、構成プロファイル、Autopilot、条件付きアクセスの4要素を組み合わせることで、中小企業でもゼロトラストの基盤を実現できます。Business Premiumプランに含まれるため追加コストなく導入可能です。