パスキーはフィッシング攻撃を原理的に無効化する次世代の認証手段です。Microsoft 365環境ではEntra ID+Windows Helloで段階的に導入できます。パイロット運用から始め、全社のパスワードレス化を目指しましょう。
パスキーとは
パスキー(Passkeys)は、パスワードの代わりに生体認証(指紋・顔認証)やPINを使ってログインする仕組みです。FIDO2/WebAuthn標準に基づき、フィッシングに対して耐性があります。
パスワードはフィッシング攻撃で窃取される最大のリスク要因です。パスキーはサイト固有の認証情報を使用するため、偽サイトでは認証が成立せず、フィッシング攻撃を原理的に無効化します。
パスワードレスのメリット
| 項目 | パスワード+MFA | パスキー |
|---|---|---|
| フィッシング耐性 | △(MFAバイパス攻撃あり) | ◎(フィッシング無効) |
| ユーザー体験 | △(パスワード入力+MFA承認) | ◎(指紋/顔だけでログイン) |
| パスワード管理 | 必要(変更・リセット等) | 不要 |
| ヘルプデスク負荷 | 高い(パスワード忘れ対応) | 低い |
セキュリティ対策は導入して終わりではなく、日々の運用と検知後の初動が成果を分けます。情シス365では Defender/Intune の運用も含めて、必要な時間数に応じた月額制(月12万円〜)でご支援しています。
情シス365(セキュリティ運用) を見る →Entra IDでの設定
- 認証方法の有効化:Entra ID → セキュリティ → 認証方法 でFIDO2セキュリティキーまたはパスキーを有効化
- Windows Hello for Businessの設定:Intuneのデバイス構成プロファイルでWindows Hello for Businessを構成(生体認証またはPIN)
- 条件付きアクセスとの連携:フィッシング耐性のある認証(パスキー)を条件付きアクセスで要求可能
展開のステップ
| Step | 内容 |
|---|---|
| 1 | IT部門でパスキーを先行テスト |
| 2 | パイロットグループ(20%程度)に展開 |
| 3 | 全社展開(パスワード+パスキーの併用期間を設ける) |
| 4 | パスワードレス認証への完全移行(パスワードの無効化) |
よくある質問
パスキーとは何ですか?
パスワードの代わりに生体認証(指紋・顔認証)やPINを使ってログインする仕組みです。FIDO2/WebAuthn標準に基づいており、フィッシングに対して耐性があります。
パスワード+MFAと比べて何が優れていますか?
パスワード+MFAはMFAバイパス攻撃を受ける可能性がありますが、パスキーはフィッシングが無効化されます。ユーザー体験も指紋や顔だけでログインできるため優れ、パスワード管理が不要になりヘルプデスクの負荷も下がります。
Entra IDではどう設定しますか?
Entra ID → セキュリティ → 認証方法でFIDO2セキュリティキーまたはパスキーを有効化します。あわせてIntuneのデバイス構成プロファイルでWindows Hello for Businessを設定します。
展開はどう進めますか?
1.IT部門でパスキーを先行テスト、2.パイロットグループ(20%程度)に展開、3.全社展開(パスワードとパスキーの併用期間を設ける)、4.パスワードを無効化してパスワードレス認証へ完全移行、という4ステップです。
まとめ
パスキーはフィッシング攻撃を原理的に無効化する次世代の認証手段です。Microsoft 365環境ではEntra ID+Windows Helloで段階的に導入できます。パイロット運用から始め、全社のパスワードレス化を目指しましょう。