運用体制の課題
M365を導入しても、運用体制が整っていなければセキュリティの維持や活用の最大化は実現できません。中小企業では以下の課題が一般的です。
- IT専任者がいない(ゼロ情シス):総務や経理が兼任でIT対応
- IT担当者が1人(ひとり情シス):日常のトラブル対応に忙殺され、改善・戦略に手が回らない
- IT担当者が退職するとブラックボックス化する
3つの運用モデル
| モデル | 概要 | 適する企業 | コスト目安 |
|---|---|---|---|
| ①完全内製 | 社内IT担当者がM365運用をすべて担当 | 情シス2名以上でM365に詳しい人材がいる | 人件費(年600〜800万円/人) |
| ②ハイブリッド | 社内IT担当+外部パートナーの併用 | ひとり情シスで専門的な設定を外部に委託 | 人件費+外部18〜45万円/月 |
| ③完全アウトソーシング | M365運用をすべて外部に委託 | ゼロ情シス、またはIT担当が兼任 | 18〜80万円/月 |
情シスゼロの企業(推奨:完全アウトソーシング)
IT専任者がいない企業では、M365の運用を情シスアウトソーシングに完全委託するのが最も現実的です。
- 月額18〜35万円で日常のユーザー管理、ヘルプデスク、セキュリティ監視をカバー
- IT専任者の採用コスト(年600〜800万円)を大幅に抑制
- 属人化リスクをゼロに:外部チームが運用を担うため、担当者の退職リスクがない
ひとり情シスの企業(推奨:ハイブリッド)
IT担当者が1名いる場合、日常業務(ユーザー管理、ヘルプデスク)は社内で対応し、専門的な設定変更やセキュリティ対策を外部パートナーに委託するハイブリッドモデルが効果的です。
- 日常運用:社内IT担当者が対応
- 専門対応:条件付きアクセスの設計、Intune設定、セキュリティインシデント対応は外部へ
- 月額18〜45万円の外部支援+社内人件費で、小さなIT部門と同等の体制を実現
情シス2〜3名の企業(推奨:内製+スポットアウトソーシング)
2〜3名の情シスチームがいる場合、日常運用は内製で回し、プロジェクト(クラウド移行、セキュリティ強化、M&A IT統合等)のみ外部パートナーをスポットで活用します。
- 日常運用・ヘルプデスク:社内チームで対応
- プロジェクト:外部のITコンサルをプロジェクト単位で活用(50〜300万円/件)
- セキュリティ監査:四半期ごとに外部の監査チェックを実施
まとめ
M365の運用体制は情シスの人数に応じて「完全アウトソーシング」「ハイブリッド」「内製+スポット」の3モデルから選びましょう。ゼロ情シスなら月額18万円〜のアウトソーシング、ひとり情シスなら社内+外部のハイブリッドが最適です。