ハンドブックの概要

「サイバーセキュリティ関連法令ハンドブック」は、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が公開する、サイバーセキュリティに関連する法令・ガイドラインを体系的に整理した資料です。企業のセキュリティ担当者、法務担当者、経営者が、サイバーセキュリティに関する法的義務と権利を理解するための参考資料として活用されています。

サイバーセキュリティ基本法

2014年に成立したサイバーセキュリティ基本法は、日本のサイバーセキュリティ政策の基本方針を定める法律です。

  • サイバーセキュリティ戦略の策定
  • サイバーセキュリティ戦略本部の設置
  • 国、地方公共団体、重要インフラ事業者、民間事業者、教育研究機関等の責務
  • NISC(内閣サイバーセキュリティセンター)の機能強化

主要な関連法令

法令概要企業への影響
個人情報保護法個人情報の取扱いに関する基本法個人データの安全管理措置義務、漏洩時の報告義務(72時間以内)
不正アクセス禁止法他人のID/パスワードを無断使用する行為等を禁止アクセス管理者としてアクセス制御の適切な運用義務
不正競争防止法営業秘密の不正取得・使用・開示を禁止営業秘密の3要件(秘密管理性・有用性・非公知性)の確保
電気通信事業法通信の秘密の保護、通信障害の報告義務電気通信事業者としてのセキュリティ義務
マイナンバー法特定個人情報の適正な取扱い安全管理措置の実施義務(→ マイナンバー法解説
経済安全保障推進法基幹インフラの安定的な提供の確保特定重要設備の導入・維持管理に関する事前審査

企業の義務

  • 安全管理措置:個人情報保護法、マイナンバー法で個人データ・特定個人情報の安全管理措置が義務
  • 漏洩報告:個人情報保護委員会への漏洩等報告(速報3〜5日以内、確報30日以内)
  • アクセス管理:不正アクセス禁止法で「アクセス管理者」としての管理義務
  • 営業秘密の管理:不正競争防止法で保護を受けるための「秘密管理性」の維持
  • 通報・報告:業種別規制法(銀行法、保険業法等)に基づくインシデント報告義務

インシデント発生時の法的義務

義務根拠法期限
個人情報保護委員会への報告個人情報保護法速報:3〜5日以内、確報:30日以内
本人への通知個人情報保護法速やかに
監督官庁への報告業種別規制法法令により異なる
警察への届出不正アクセス禁止法等発覚後速やかに

まとめ

サイバーセキュリティに関連する法令は多岐にわたりますが、企業が最低限押さえるべきは「個人情報保護法」「不正アクセス禁止法」「不正競争防止法」の3つです。インシデント発生時の報告義務(72時間ルール)に備え、事前に報告体制を整備しておくことが重要です。

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BTNコンサルティング 編集部

株式会社BTNコンサルティング|情シス365 運営

Microsoft 365・Google Workspace導入支援、IT-PMI(M&A後のIT統合)、セキュリティ対策を専門とするITコンサルティング企業。中小企業の「ひとり情シス」を支援し、ITの力で経営課題を解決します。